ウイスキーの話 宮城峡蒸溜所限定ウイスキー

いかがお過ごしでしょうか。
東京も梅雨入りを迎えました。
ところが、雨音よりも照りつける日差しの騒がしい日々が続いています。
まだ見ぬ今年の夏の暑さを想像しては、既に憂鬱になっています。

そんな入梅の候、行って参りました宮城峡蒸溜所。
見学の話はまた別記事でまとめます。

今回は宮城峡蒸溜所限定のウイスキーの話です。

宮城峡蒸溜所にて、蒸溜所限定のウイスキーを何点か試飲させていただきました。
蒸溜所のすぐそばを流れる新川(ニッカワ)の水で作る宮城峡蒸溜所のウイスキー。
その原酒を生かすため、様々なアプローチが行われています。
蒸溜所限定ウイスキーは、そのアプローチの手法ごとのウイスキーが用意されています。

僕はその中でも、"樽による作り分け"のアプローチをした、
"シングルモルト宮城峡 シェリー&スイート"をピックアップしました。

名前の通り、宮城峡の原酒をシェリー樽で熟成したウイスキーです。
宮城峡特有の華やかな香りとスムースな口当たり、
それをシェリー樽で熟成させることで、甘く芳醇な香りとジューシーな味わいが感じられます。
シェリー樽独特のビターな余韻もありつつ、その甘い濃厚さと華やかさ、柔らかさを兼ね備えたウイスキーです。

僕が宮城峡ウイスキーにハマるきっかけになった、
"2015年限定 宮城峡シェリーカスク"を思わせるような口当たりですが、
アルコール度数が55%ある分、ピリッとした辛みが感じられます。
開栓してから時間がたち、アルコールが少し飛び始めてから真価を発揮するウイスキーかもしれません。

何はともあれ、宮城峡原酒の良さを最大限に生かした一本だと僕は思います。

続いては"宮城峡蒸留所限定ブレンデッドウイスキー"です。

その名前の通り宮城峡蒸留所限定で販売されているブレンデッドウイスキーです。

そもそもブレンデッドウイスキーとは、
モルト(大麦)で作ったアルコールと、グレーン(麦以外の穀物)をブレンドして作られるウイスキーのことを指します。

宮城峡蒸留所ではモルトの原酒以外にも、
"カフェ式連続蒸留器"という、伝統的かつ今や希少となった蒸留器を使ったグレーン原酒も製造しています。
"ニッカ カフェジン"や"ニッカ カフェウォッカ"などの商品に聞き覚えがある方もいるのではないでしょうか。
宮城峡蒸留所限定ブレンデッドウイスキーは、
宮城峡のモルト原酒と、先述のカフェグレーン原酒をブレンドしたウイスキーです。

味わいとしては、宮城峡特有の華やかさとスムースさはそのままに、
グレーン原酒を合わせたことにより、さらに優しく軽やかに感じられる仕上がりです。

ウイスキー単体では、人によっては物足りなく感じてしまうかもしれませんが、
その軽さと香り立ちは、どんな食事と合わせても食事を邪魔することなくお酒を楽しむことができるのではないでしょうか。
ぜひハイボールで、香りを楽しみながら食中酒として飲まれることをお勧めします。

それぞれ数量に限りはありますが、ぜひ飲んでみていただければ幸いです。
黒板左側、"ニッカ宮城峡蒸留所限定"よりご注文ください。