ウイスキーの話 タリスカーワイルドブルー

いかがお過ごしでしょうか。

先日僕は26歳の誕生日を迎えました。
まだまだ未熟な気分ではありますが、精一杯お飲み物をお出しし続けられればと思うぐらいが齢二十六を迎えての所感でしょうか。

…後輩に"アラサー突入ですね"と言われ、なかなかに落ち込みました。
老いのステージを1つ昇ってしまった現実を受け止めるのにはもう少し時間を貰いたいです。

今回はウイスキーの話です。

先日、タリスカーの2025年限定品が発売されました。
名を"タリスカー ワイルドブルー"といいます。

蒸留所:タリスカー蒸留所(アイランズ)
熟成年数:ノンエイジ
熟成樽:南アフリカ赤ワイン樽フィニッシュ(ファーストフィル)
アルコール度数:48.2%

製造販売を行ってるMHD社と、海洋保護団体であるBlue Marine Foundationとのコラボで生まれたこのボトル。
1本購入される度に、3ポンドがBlue Marine Foundationに寄付されます。

ボトル本体は100%リサイクルガラスを使用し、化粧箱を廃止。ラベルも削減した環境に配慮したパッケージです。

酸味の強い南アフリカ赤ワインの樽で追加熟成されていることもあり、通常のタリスカーよりもスモーキーさは柔らかくマイルド。
フルーティーな酸味と白胡椒のようなスパイシーさを感じられます。

個人的な感想としては、スモークしたチキンを食べているような肉厚な香りと味わい、抜けのいい軽さも持ち合わせているように思います。
所謂スモーキーなウイスキーが苦手な方も是非一度飲んでみることをオススメしたい1本です。

タリスカーワイルドブルーの紹介に合わせて、2023年に限定発売された、"タリスカー ワイルドエクスプロラドル"という限定ボトルも紹介します。

蒸留所:タリスカー蒸留所(アイランズ)
熟成年数:ノンエイジ
熟成樽:ホワイト、ルビー、タウニーポートワイン樽フィニッシュ
アルコール度数:59.7%

タリスカーが保有していた希少な原酒を使用する、ディアジオスペシャルリリースの1本です。

船乗りに容赦のない海の力強さと、地球の最果てを目指しポルトガルを旅立ったカラベル船の冒険心を、3種のポートワイン樽の追加熟成を組み合わせて表現しています。

口当たりの柔らかさやスモーキーさは感じられつつも、ポートワインの甘いイメージとは反し、濃厚な果実のような酸味が印象的です。
アルコール度数の高さも相まって、黒胡椒を齧ったかのようなピリッとした口当たりとフレーバーを感じさせます。

個人的には水を加えて飲むことをオススメします。アルコールのトゲトゲしさが丸くなるものの、黒胡椒のようなフレーバーや口当たりに加え、タリスカー特有の潮のような香りが花開きます。

余談ではありますが、タリスカーワイルドブルーの発売に先立ち、先行試飲会に参加してきました。

会場は、タリスカー蒸留所のあるスカイ島の海をイメージしたプロジェクションマッピングで飾られており、タリスカーの飲み方の定番である、タリスカペッパーのハイボールがウェルカムドリンクとして配られました。

ウイスキーの試飲のお供にスモークチキンとポテトのプレートまで用意され、食事もタリスカーも店内の雰囲気も、最高の調和でした。
小学生並みの感想ではありますか、とっても楽しかったです。勉強になりました。